始める前に用意するものと、つまずきやすい3つの症状

必要なのは、Windows 10または11のPC、最新版のSteamクライアント、コントローラー本体です。有線でつなぐ場合は、データ通信に対応したUSBケーブルを使います。充電専用のケーブルでは認識されません。無線でつなぐ場合は、PCにBluetooth機能が必要です。デスクトップPCでは付いていないことがあるので、USB接続のBluetoothアダプターを用意します。

初めての設定でよく起きるのは次の3つです。ボタンを1回押しただけで2回入力される。ゲーム内のボタン表示が、使っている機種とは違うものになる。コントローラーが認識されない。原因と直し方は後半の節で説明します。先に手順を最後まで進めてください。

画面の項目名は、Steamクライアントのバージョンによって変わることがあります。本記事は執筆時点の日本語表示に合わせています。

手順1:コントローラーをPCに接続する

有線で接続する

一番確実なのは有線接続です。DualSenseとXbox Series X|S用のコントローラーはUSB Type-C、旧型のXbox Oneコントローラーはmicro USBでつなぎます。Switch ProコントローラーはUSB Type-Cです。挿すとWindowsが自動でドライバーを読み込むので、数秒待ちます。USBハブ経由で認識されないときは、PC本体のUSB端子に直接挿してください。

Bluetoothで接続する

まずコントローラーをペアリング(機器同士の登録)の待機状態にします。やり方は機種ごとに違います。

  • DualSense:PSボタンとクリエイトボタンを同時に長押しします。ライトバーが速く点滅すれば待機状態です。
  • Xboxコントローラー:Xboxボタンで電源を入れ、上部のペアリングボタンを長押しします。Xboxボタンが速く点滅すれば待機状態です。初代Xbox OneコントローラーはBluetoothに対応していません。
  • Switch Proコントローラー:上部のUSB端子の横にあるシンクロボタンを長押しします。プレイヤーランプが左右に流れるように光れば待機状態です。

次にWindowsの「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「デバイスを追加」→「Bluetooth」を選びます。一覧に「Wireless Controller」(DualSense)、「Xbox Wireless Controller」、「Pro Controller」のいずれかが出たら選択します。ランプの点滅が止まれば接続完了です。

ペアリングに失敗したら、同じ画面で該当するデバイスを「デバイスの削除」で消してから、待機状態の操作からやり直します。PS5本体やSwitch本体が近くで電源を入れたままだと、そちらに再接続されることがあります。本体の電源は切っておいてください。

手順2:Steamでコントローラーを認識させる

Steamを起動し、左上の「Steam」メニュー→「設定」→「コントローラー」を開きます。接続したコントローラーが一覧に出ていれば、Steamに認識されています。この画面では、PlayStationやSwitchのコントローラーでSteam Inputを使うかどうかも決められます。Steam Inputは、Steamがコントローラーの入力を受け取り、ゲームが扱える形に変換する機能です。

Xboxコントローラーは、Windowsが標準で対応しています。そのため、多くのゲームはSteam Inputがなくてもそのまま動きます。DualSenseとSwitch Proコントローラーは、対応していないゲームが多くあります。まずはSteam Inputを有効にした状態で使い始めるのが無難です。Steam Inputは、Steamから起動したゲームにだけ効きます。

手順3:Steam Inputをゲームごとに有効・無効にする

全体の設定とは別に、ゲームごとに上書きできます。ライブラリでゲームを右クリックし、「プロパティ」→「コントローラー」を開きます。プルダウンから次のいずれかを選びます。

  • デフォルト設定を使用:手順2の全体設定に従います。
  • Steam入力を有効化:このゲームでは常にSteam Inputを使います。
  • Steam入力を無効化:Steamは変換せず、ゲームがコントローラーを直接読み取ります。

判断の目安は、ゲームがその機種に公式対応しているかどうかです。ストアページの「コントローラー対応」欄や公式サイトで、PlayStationコントローラー対応とあれば、無効化を試す価値があります。DualSenseの振動やアダプティブトリガーなど、機種固有の機能はゲームが直接読み取るほうが働きやすいためです。対応状況はゲームやアップデートで変わるので、実際に動かして確かめてください。元に戻すときは「デフォルト設定を使用」を選び直します。

手順4:ボタン配置を変更する

配置の変更はSteam Inputが有効なゲームでのみできます。ライブラリでゲームを選び、ゲームページのコントローラーアイコンから「コントローラーレイアウト」を開きます。変えたいボタンを選び、割り当てたい入力を指定します。たとえば「Aボタンにキーボードのスペースキー」のような、キーボード入力の割り当ても可能です。

変更はそのゲーム専用に保存されます。他のゲームには影響しません。作った配置は名前を付けて保存しておくと、あとで呼び出せます。

配置を初期状態に戻す

レイアウト画面で、設定の一覧(「設定を閲覧」など)を開きます。「テンプレート」から「ゲームパッド」を選ぶと、標準的な配置に戻ります。開発元が用意した公式の配置があるゲームでは、「推奨」の項目にある公式設定を選ぶのが確実です。

ボタンの二重入力・表示の違い・認識されないときの直し方

1回押すと2回入力される

Steam Inputとゲームの両方がコントローラーを読み取っていると起きます。手順3でそのゲームのSteam Inputを無効化してください。DS4Windowsなど、別のコントローラー変換ツールが動いていても起きます。その場合はツールを終了してから試します。

ボタン表示がXbox用になる、または別の機種のものになる

Steam Inputは入力をXboxコントローラー相当に変換して渡します。そのため、ゲームはXboxの表示を出します。ゲームがPlayStationコントローラーに公式対応しているなら、Steam Inputを無効化すると正しい表示になる場合があります。ゲーム内の設定に「ボタンアイコン」などの項目があれば、そちらで切り替えるのが早道です。

Switch Proコントローラーでは、AとBの位置がXboxと左右逆です。Steamの「コントローラー」設定には、ボタンを表記どおりに扱うか、位置どおりに扱うかを決める項目があります。決定とキャンセルが逆に感じるときは、ここを確認してください。

認識されない

次の順に確認します。ケーブルを別のもの(データ通信対応)に替える。PC本体の別のUSB端子に挿す。Steamを完全に終了して起動し直す。Windowsの検索欄に「joy.cpl」と入力して「ゲームコントローラー」画面を開き、Windowsが認識しているかを見る。Windowsで認識されていてSteamで出ない場合は、Steam側の問題です。Windowsでも出ない場合は、ケーブルや端子、Bluetoothの問題です。Bluetoothなら、デバイスを削除して再ペアリングします。

設定が済んだら決めておくこと

最初に遊ぶゲームで、Steam Inputを有効のままにするか無効にするかを決めます。基準は、ゲームがその機種に公式対応しているかです。公式対応していれば無効化を試します。表示や振動が正しく働けば、その設定で固定します。対応していなければ有効のままにして、必要に応じて手順4で配置を調整します。うまくいかなくなったら、ゲームのプロパティで「デフォルト設定を使用」を選び直し、配置を「ゲームパッド」テンプレートに戻せば、最初の状態から確かめ直せます。