Steamファミリーは、家族が持っているゲームを互いのライブラリから遊べるようにするSteamの機能です。子どもアカウントのプレイ時間やストア利用を保護者が管理する機能もここにまとまっています。以前の「ファミリーライブラリシェアリング」と「ファミリービュー」は、この機能に統合されました。この記事では、ファミリーの作成から家族が共有ゲームを起動するところまでを順に説明します。メニュー名や仕様は更新で変わることがあるため、画面の表記が違う場合はSteamサポートの公式FAQで確認してください。

始める前に確認すること

必要なもの

家族は全員、自分専用のSteamアカウントを持っている必要があります。1つのアカウントを複数人で使い回す形では参加できません。ファミリーの人数は、作成者を含めて最大6人です。招待はSteamのフレンドを対象に行うため、先に家族同士でフレンド登録を済ませておくと手順が止まりません。Steamクライアントは最新版に更新しておきます。アカウント保護のためSteam Guard(ログイン時の追加認証)も有効にしておくのが安全です。

ファミリーは同じ世帯で暮らす家族向けの機能です。友人同士でゲームを貸し借りする用途は想定されていません。

取り返しのつかない落とし穴

ファミリーを脱退したメンバーや、除外されたメンバーは、1年間は別のファミリーに参加できません。空いた枠にも、すぐには別の人を追加できません。期間の数え方の詳細は公式FAQで確認してください。「表示がおかしいから一度抜けて入り直す」という操作は、ここで説明するどのトラブルの対処にもなりません。脱退と除外は最後の手段と考えてください。

招待するときに選ぶ「大人」と「子ども」の区分も慎重に決めます。間違えた場合、承認される前なら招待を取り消すだけで済みます。承認された後に直すには除外が必要になることがあり、その場合は上の1年制限がかかります。

共有された側の不正行為にも注意が必要です。借りたゲームでチートなどの不正が見つかると、貸した側の共有機能にも影響が出る場合があります。

手順1:ファミリーを作成する

Steamクライアント左上の「Steam」メニューから「設定」を開き、「ファミリー」の項目を選びます。ブラウザで設定する場合は、ストアの自分のアカウントメニューから「ファミリー管理」を開きます(store.steampowered.com/account/familymanagement)。

「ファミリーを作成」を選び、ファミリー名を入力すると作成は完了です。この時点では作成者だけが大人メンバーとして登録されています。ファミリー名は家族にしか表示されないので、分かりやすい名前で構いません。

手順2:家族を招待し、承認してもらう

ファミリー管理画面で「メンバーを招待」を選び、フレンド一覧から家族を選びます。このとき、相手を大人として招待するか、子どもとして招待するかを指定します。保護者の管理を受けるアカウントにしたい場合は子どもを選びます。

招待された側にはSteamの通知が届きます。通知を開いて承認すると、そのアカウントがファミリーに加わります。通知が見当たらない場合は、招待された側がクライアントの「設定」→「ファミリー」かストアのファミリー管理画面を開くと、届いている招待を確認できます。区分を間違えたまま送ってしまった場合は、承認される前に管理画面から招待を取り消し、送り直してください。

手順3:ライブラリ共有を確認する

メンバーがそろったら、各自の「設定」→「ファミリー」でライブラリ共有の状態を確認します。共有が有効なメンバーの対象ゲームは、ほかのメンバーのライブラリにも表示されます。この設定はいつでも切り替えられるため、試しにオフにしてもファミリーの在籍には影響しません。

すべてのゲームが共有できるわけではありません。外部アカウントや外部キーでの認証が必要なゲーム、サブスクリプション型のゲーム、開発元が共有の対象外にしたゲームは共有されません。共有できるゲームでも、同時に遊べるのは1本につき1人です。同じゲームを家族が2本持っていれば、2人が同時に遊べます。

手順4:子どもアカウントの制限を設定する

子どもとして参加したメンバーは、大人がファミリー管理画面から制限を設定できます。主な項目は、遊べるゲームの範囲、曜日や時間帯ごとのプレイ時間、ストアやコミュニティ、フレンド機能の利用可否です。

最初は制限を厳しめにしておき、子どもからの要望に応じて緩めると調整しやすくなります。子どもは追加のプレイ時間やゲームの利用を大人にリクエストできます。ストアで欲しいゲームを見つけたときは購入リクエストを送れるので、大人が内容を確認して支払うかどうかを決めます。これらの制限はいつでも変更でき、元に戻すのに特別な手続きは要りません。

手順5:共有されたゲームを遊ぶ

家族のゲームは、自分のライブラリに所有者の名前付きで表示されます。通常のゲームと同じく「インストール」を選び、完了後に「プレイ」で起動します。セーブデータやSteam実績は、遊んでいる本人のアカウントに記録されます。

所有者や別のメンバーがそのゲームを遊んでいる間は起動できません。借りて遊んでいる最中に所有者が遊び始めた場合など、同時利用の扱いは状況によって変わります。家族内で遊ぶ時間を話し合っておくと、プレイ中に突然止まるといった混乱を避けられます。

共有ゲームが表示されない・起動できないとき

表示されない場合

まずSteamクライアントを再起動します。それでも出ない場合は、ライブラリの表示フィルターやコレクションで家族のゲームが隠れていないかを確認します。次に、所有者側でライブラリ共有が有効になっているか、そのゲームが共有対象外の種類でないかを確認します。子どもアカウントの場合は、保護者の制限でそのゲームが許可されているかも見てください。

起動できない場合

誰かがそのゲームをプレイ中でないかを確認します。外部ランチャーへのログインを求められて止まる場合は、そのゲームが共有の対象外である可能性があります。子どもアカウントでは、設定したプレイ時間の範囲外だと起動できません。また、借りたゲームはオンラインでの確認が必要になることがあるため、通信環境も確認します。症状は環境によって異なります。解決しない場合はSteamサポートに問い合わせてください。

戻し方の目安

ライブラリ共有の切り替えと子どもの制限は、何度変えても元に戻せます。承認前の招待も取り消せます。戻せないのは、脱退と除外だけです。設定に迷ったら、戻せる操作から試してください。

設定を始める前の判断基準

全員が自分のアカウントを持っていて、子どもを大人と子どものどちらで招待するかが決まっていれば、すぐに作成を始めて問題ありません。区分に迷うメンバーがいる場合は、その人の招待だけ後回しにして、ほかのメンバーで共有を試すのが安全です。共有したいゲームが対象外かどうかを先に知りたい場合は、ストアページの記載か公式FAQを確認してから始めてください。